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Channel: 高村光太郎連翹忌運営委員会のブログ
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宮内庁三の丸尚蔵館「鳥の楽園」/調布市武者小路実篤記念館「一人の男」/モンデンモモミニミニライブ。

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昨日も、都内に出、3件の用事を済ませて参りました。

一つずつ詳しくレポートしたいところなのですが、今日から花巻に泊まりがけで出かけますので、そちらのレポートも書かねばならず、昨日の分はダイジェストで記述します。

まず、皇居東御苑内の三の丸尚蔵館さん。企画展「鳥の楽園-多彩,多様な美の表現」を観て参りました。

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先月から始まっているのですが、一昨日から「中期」日程(5/17まで)に入り、展示替えで光雲木彫が展示されています。明治22年(1889)作の矮鶏(ちゃぼ)置物と、大正13年(1924)作の「松樹鷹置物」です。

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どちらも平成14年(2002)、茨城県立近代美術館で開催された企画展「高村光雲とその時代」展で観て以来、13年ぶりに拝見しました。何度観ても、光雲の刀技の冴えは、神業の域です。

「矮鶏」はポストカードが販売されていました。さらに図録を購入。花巻から帰ってからゆっくり読みます。


続いて、都下・調布の武者小路実篤記念館さんへ。こちらはこのブログを始める前、震災の年の夏にお邪魔したことがあり、2度目の訪問でした。その際は、収蔵されている光太郎から武者小路宛の葉書の調査でした。

こちらも一昨日、春の特別展「一人の男~武者小路実篤の生涯~」が始まりました(6/14まで)。同館の特別展では、これまでに「実篤と○○」、「白樺派と××」的ないわばミクロ的視点の企画が多かったようですが、今回は、生誕130年記念やら開館30周年やらということで、実篤その人をマクロ的に取り上げ直す、といったコンセプトのようでした。すると、光太郎もからんできますし、同館から招待券を戴きましたので、観に行った次第です。

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入ってすぐ、巨大な年譜が展示されており、ざっと見ただけでも武者小路が主宰したり関わったりした雑誌で、光太郎が寄稿している雑誌が結構あることに、改めて気づきました。『白樺』をはじめ、『生長する星の群』、『大調和』、『星雲』、『向日葵』、『心』など。また、それらの現物も並んでいましたし、展示されていた写真パネルには光太郎が写っているものも。興味深く拝見しました。

こちらも詳しくレポートしたいところですが、先を急ぎます。すみません。


最後に練馬の光が丘。「智恵子抄」を中心として、光太郎詩にオリジナルの曲をつけて唄っているシャンソン歌手のモンデンモモさんの「ミニミニライブ 第13回」です。

何が「ミニミニ」かと言いますと、会場です。ホールやライブハウスなどではなく、民家の一室(それも一戸建てでなく、光が丘団地の集合住宅)でやってしまうという大胆な試みで、したがって、キャパシティー的に「ミニミニ」です。それでも20名ほどお客さんが集まっていました。

プログラム的には「ミニミニ」ではなく、みっちり2時間。前半が「智恵子抄」ということで、モモさんオリジナル曲を中心に、モノドラマ形式のステージでした。後半は「イタリアン・ポップス」。伴奏はもはや「相棒」と化しているピアニストの砂原dolce嘉博さん。いつもながらに息の合った演奏でした。

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民家の一室だけあって、非常に家庭的な雰囲気、さらに終演後にはお部屋をご提供下さった澤村様ご夫人の手料理を賞味しつつの懇親会も行われました。当方、帰ってやることもあり、途中で退散いたしましたが。


というわけで、またまた有意義な1日でした。先述の通り、今日かイメージ 1ら花巻です。明日は花巻高村光太郎記念館のリニューアルオープンと言うことで、そちらの式典、さらに午前中は報道陣への内覧があり、当方も説明のお手伝いです。特になにもなければ1泊で(宿泊は光太郎も泊まった鉛温泉さん)帰る予定ですが、もしかすると滞在が延びるかも知れません。いずれにせよ、有意義な旅としたいものです。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 4月27日

大正8年(1919)の今日、『時事新報』で連載「ホヰツトマンのこと」が始まりました。

ホヰツトマン」は、ウォルト・ホイットマン(1819~1892)。アメリカの詩人です。光太郎は大正6年(1917)から、『白樺』などにホイットマンの「自選日記」の翻訳を発表、同10年(1921)には単行本として刊行しています。

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