「大人のための」というと、何やらエッチなものを連想する方がいらっしゃるかもしれませんが(当方だけでしょうか(笑))、そういうネタではありませんので悪しからず(笑)。
まずは朗読イベント、鹿児島での開催です。
期 日 : 2019年2月22日(金)
会 場 : 御菓子司 鳥越屋 鹿児島県指宿市湯の浜4-11-9 0993-22-3878
時 間 : 19:00~20:00
料 金 : 無料
ギターやピアノの生演奏が流れる中、「本と人とをつなぐ〝そらまめの会〟」の下吹越かおるさんなどが詩人・高村光太郎さんの詩や物語などを朗読。定員25人で参加は無料。申し込みは不要ですが、電話確認がお勧めです。
光太郎を取り上げて下さり、ありがとうございます。タイトルに「大人のための」だけでなく「夜の」までついて、さらに妖しい雰囲気ですが(笑)、そういうわけではないのでしょう(笑)。
朗読、というか、音読ですが、こんな本も出ています。こちらも「おとなのための」(笑)。
2019年2月15日 山口謠司(大東文化大学文学部准教授) 自由国民社 定価1,300円+税
道程、銀河鉄道の夜、二十四の瞳……毎朝1分、毎晩1分、おなじみの名文を読めば心とカラダがスッキリ!!
テレビ朝日系ドラマ「Doctor-X~外科医・大門未知子」医療監修医師・ジャーナリスト 森田 豊先生推薦!
「音読に没頭する時間を持つことは、心とカラダの健康につながるでしょう。」
「音読に没頭する時間を持つことは、心とカラダの健康につながるでしょう。」
目次
推薦の言葉
「毎日の健やかな心とカラダのために、音読をお薦めします。」 (医師・ジャーナリスト 森田 豊)
「毎日の健やかな心とカラダのために、音読をお薦めします。」 (医師・ジャーナリスト 森田 豊)
第1章 元気が出る音読 道程(高村光太郎)蜘蛛の糸(芥川龍之介) 竹馬余事(柳田国男) 論語(孔子)
努力論(幸田露伴)たけくらべ(樋口一葉) 漱石先生とドイツ語(小宮豊隆) 山月記(中島 敦)
あの山越えて(種田山頭火) 偶成(朱熹) 将に東遊せんとして壁に題す(月性)
不識庵機山を撃つの図に題す(頼山陽) 白鳥(ステファンヌ・マラルメ、訳:上田 敏)
魯山人の料理王国(北大路魯山人) 三四郎(夏目漱石) 母性のふところ(高村光太郎)
雨ニモマケズ(宮沢賢治) 歌をよむには(秋艸道人) 富嶽百景(太宰 治)
●column1 「音読」と「朗読」は何が違う?
第2章 気持ちが落ち着く音読 夏夜(土井晩翠)ふらんす物語(永井荷風) 小倉百人一首
●column1 「音読」と「朗読」は何が違う?
第2章 気持ちが落ち着く音読 夏夜(土井晩翠)ふらんす物語(永井荷風) 小倉百人一首
夜ふる雪(北原白秋) 銀河鉄道の夜(宮沢賢治) 伊勢物語 胡蝶(八木重吉) 三百年後(小倉金之助)
一房の葡萄(有島武郎) ふるさと(高野辰之) かもめ/夏の夜(島崎藤村) 赤い蝋燭と人魚(小川未明)
こほろぎ(木下杢太郎) 反古(小山内 薫) 武蔵野(国木田独歩) 山椒大夫(森 鷗外)
春望(杜甫)/静夜思(李白) 落葉松(北原白秋) こころ(夏目漱石)
●column2 歩きましょう!
第3章 音やせりふを楽しむ音読 人形の家(ヘンリック・イプセン、訳:矢崎源九郎) 金色夜叉(尾崎紅葉)
●column2 歩きましょう!
第3章 音やせりふを楽しむ音読 人形の家(ヘンリック・イプセン、訳:矢崎源九郎) 金色夜叉(尾崎紅葉)
赤い蝋燭(新美南吉)ドグラ・マグラ(夢野久作) 羅生門(芥川龍之介)
燕の歌(ガブリエレ・ダンヌンチオ、訳:上田 敏) 風の又三郎(宮沢賢治) 父帰る(菊池 寛)
金ちゃん蛍(与謝野晶子) 弁天娘女男白浪(河竹黙阿弥) 人間失格(太宰 治)
耳無芳一の話(小泉八雲、訳:戸川明三) 蟹工船(小林多喜二) 土(長塚 節) 機織虫(山村暮鳥)
二十四の瞳(壺井 栄)
類似の書籍は少なくないと思われますが、たまたま検索網に引っかかったので……。
ちなみに来(きた)る4月2日(火)の第63回連翹忌では、昨秋、智恵子の故郷・福島二本松で開催された「高村智恵子没後80年記念事業 全国『智恵子抄』朗読大会」で、大賞を獲得された宮尾壽里子さんに朗読をご披露いただく予定です。
【折々のことば・光太郎】
詩を書くのに文語の中に逃げ込む事を決して為まいと思つた。どんなに傷だらけでも出来るだけ今日の言葉に近い表現で詩を書かうと思つた。文語そのものから醸成される情趣と幽玄性と美文性とは危険である。その誘惑は恐ろしい。
散文「某月某日」より 昭和11年(1936) 光太郎54歳
詩集『道程』(大正3年=1914)所収の詩編などで、口語自由詩を確立した光太郎ですが、その初期には文語詩も書いていました。そこには戻らないつもりでいたものの、この数年後、特に太平洋戦争開戦後は、再び文語詩の「誘惑」に負けてしまうことになります。
第63回連翹忌(2019年4月2日(火))の参加者募集中です。詳細はこちら。