ネット上に、謎のゆるキャラが……。
「ちえこちゃん」だそうです。
Twitterの「ちえこちゃん@福島県二本松市」というアカウントです。
「福島県二本松市のご当地キャラ【ちえこちゃん】公式アカウントです。二本松市、智恵子の里・安達の各種イベントに参加したいと思いますので、末永く応援よろしくお願いします。」だそうです。
二本松市さんのサイトを調べても、記述がありません。今後紹介されるのか、それとも千葉県船橋市の「ふなっしー」のような「非公認ご当地キャラ」なのか、何とも不明です。
11月3日(土)、二本松市の智恵子の生家/智恵子記念館でデビューしたそうですが、今後も彼の地の各種イベントに参加したいとのことで、いずれお会いする機会もあるかと存じます。
泉下の光太郎や智恵子が苦笑しているような気もします(笑)。
【折々のことば・光太郎】
おのれに無いものは断乎としてそこに無い。此は強い魂の特長である。世に多い詩工の事は知らず、およそ此を土台にしないで、どんな詩人の業が確かであらう。
散文「廣田末松遺稿詩集「午前の歌」跋」より 昭和5年(1930) 光太郎48歳
この年1月、25歳の若さで早世した詩人・廣田末松――己の「弱さ」を自覚していたその木訥篤実な性格、そして性格そのままの素直な作風の詩作品を、光太郎は愛しました――の、おそらく唯一の詩集に寄せた跋文から。
「おのれに無いもの」を、さも有るが如く書き記す似非詩人=「世に多い詩工」への批判も兼ねています。