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蒼井まつりひとり芝居『売り言葉』。

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ネットで検索中に演劇の公演情報を見つけました。 

蒼井まつりひとり芝居『売り言葉』

日   時 : 2017年1月21日  18時半開場 19時開演
                 22日 11時半開場 12時開演 / 16時半開場 17時開演
会   場 : 絵空箱 新宿区山吹町361 誠志堂ビル
          (有楽町線「江戸川橋」駅 徒歩2分/東西線「神楽坂」駅 徒歩9分)
料   金 : 前売 3,000円 / 当日 3,500円 (1ドリンク込)
演   出 : 由利江美
出   演 : 蒼井まつり
ピ  ア  ノ  : 福島剛
声の出演 : 芝田穂積, 和田安弘
予約/問合 : 090-3233-1249 (波美山) / reliure.ryodan@gmail.com

イメージ 1


「売り言葉」は、平成14年(2002)、野田秀樹氏の脚本、大竹しのぶさん出演で初めて上演されました。登場人物は智恵子のみの一人芝居です。

翌年に新潮社から出版された野田さんの脚本集『二十一世紀最初の戯曲集』に収められ、その後、プロアマ問わず、多くの公演で取り上げられています。

さまざまな要因がからみあい、徐々に心の均衡を失っていく智恵子、そしてその背後に要因の多くを作った光太郎の姿が描かれ、なかなか手厳しい内容ですが、この手のものの中では秀逸といえる作です。

ぜひ足をお運びください。


【折々のことば・光太郎】

きりきりと錐をもむ 用はなけれど錐をもむ 錐をもめば板の破るるうれしさに
詩「泥七宝(一)」より 明治44年(1911) 光太郎29歳

「錐」は「きり」、「板」はおそらく木彫に使うための材料と推定されます。

それが度を超して昂じると「強迫性障害」という診断が下りますが、誰にでもこのように無意味な行為に没頭してしまうという経験はあるのではないでしょうか。

運命的に智恵子と出会う直前の、焦燥感に満ちた光太郎の内面がさりげなく表されているようです。

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