表題の通り、今年、2016年は、智恵子生誕130年、光太郎没後60年ということで、さまざまな取り組みが行われています。特に智恵子の故郷・福島県二本松市では、故・原節子さん主演の東宝映画「智恵子抄」上映など、この秋イベントが目白押しです。
今回、まずは企画展。二本松市さんで持っている智恵子紙絵の実物など、当会顧問北川太一先生の元から智恵子肉筆資料他が並びます。さらに当方もこまごまとしたものをいろいろお貸ししました。
智恵子生誕一三〇年・光太郎没後六〇年記念企画展 智恵子と光太郎の世界
期 日 : 2016年10月2日(日)~11月27日(日) 会期中無休
会 場 : 二本松市歴史資料館 二本松市本町1-102
二本松市智恵子記念館 二本松市油井字漆原町36
二本松市智恵子記念館 二本松市油井字漆原町36
本展では、2会場にてそれぞれ別の展示内容で開催します。
時 間 : 資料館 9時~17時 智恵子記念館 9時から16時30分
料 金 : 2館セット券 一般 500円 高校生以下 250円
単館券 資料館 一般 200円 高校生以下 100円
智恵子記念館 一般 410円 高校生以下 200円
「新しい女」として注目されていた智恵子。高名な芸術家を父にもち、多くの期待を背負った新進気鋭の芸術家である光太郎。二人が育んだ芸術の世界は、智恵子の死を乗り越え、やがて『智恵子抄』へと昇華していきます。
本展では、『智恵子抄』に代表される二人の芸術の世界を智恵子と光太郎の作品を通して紹介いたします。この機会に、是非ご観覧ください。
関連行事
記念講演会 『智恵子抄の世界』―智恵子生誕130年に伝えたいこと―
期 日 : 2016年10月2日(日)
会 場 : 二本松市コンサートホール 二本松市亀谷1-5-1
時 間 : 午前10時30分~12時
料 金 : 無料 先着206人限定のためご入場いただけない場合あり
講 師 : 大島裕子 氏 1959年、福岡県生まれ。エッセイストで高村光太郎研究会会員。著書に『智恵子抄
の世界』、『智恵子抄を歩く』などがある。ほかに『素顔の智恵子』や『紙絵にたくす命のかがやき』
などの連載コラムやエッセイを新聞雑誌に発表している。
その他 : テルミン奏者大西ようこ 氏による演奏も予定
この日は、地元で智恵子顕彰活動をなさっている「智恵子の里レモン会」さんの主催で、智恵子を偲ぶ「第22回レモン忌」も開催されます。智恵子命日は10/5ですが、こちらはそれに最も近い日曜日開催ということで毎年行われています。
第22回レモン忌
期 日 : 2016年10月2日(日)
会 場 : ラポートあだち 二本松市油井字濡石16
時 間 : 午後12時30分~14:30
参加費 : 3,000円
申 込 : 智恵子の里レモン会(戸田屋商店) TEL0243-23-4858
さらに今年は現代美術の福島ビエンナーレが二本松市を中心として開催され、そちらでも「レモン忌」と銘打ってのイベントがあります。期日は智恵子の命日である10/5(水)。他にもビエンナーレ関連で智恵子顕彰イベントがあり、詳細はまた明日、ご紹介します。
【折々の歌と句・光太郎】
栗くへばジユリアンを思ふ君を思ふ 明治43年(1910) 光太郎28歳
昨夜、今年初めて栗御飯を食べました。
「君」は画家の津田青楓。共に留学中だった光太郎と明治41年(1908)頃、パリで知り合いました。「ジユリアン」はパリの美術学校アカデミー・ジュリアン。光太郎、青楓共に通っています。焼き栗は今も変わらぬパリ名物。いずれ彼の地で食べてみたいものです。