朗読系のイベントを二つご紹介します。いずれも「智恵子抄」を取り上げて下さいます。
まずは福島市から。
期 日 : 2016年9月11日(日)
会 場 : 福島市子どもの夢を育む施設 こむこむ館 福島県福島市早稲町1番1号
時 間 : 午後1時30分から午後3時30分まで
料 金 : 無料
出 演 : 朗読集団「原 國雄とその仲間たち」 他
智恵子抄・藤沢周平作品などの朗読や、朗読ワンポイント講座を開催します。
元FTVアナウンサーによる美しい語りをお楽しみください!
元FTVアナウンサーによる美しい語りをお楽しみください!
期 日 : 2016年9月16日(金)
会 場 : 茶房かやの木 茨城県守谷市高野1440
時 間 : 午前の回10:30~※満席 午後の回14:00~
料 金 : ¥3000(お茶お菓子付き)
出 演 : 音とお話のユニット『おとばな』 フルート 宇高杏那 クラシックギター宇高靖人 語り 和久田み晴
3年前のこの日、3人が初めてまるごと一つのコンサートを作りました。あれから3年。「おとばな」が生まれた茶房かやの木で、3周年の記念コンサート! 不思議な蔵から、懐かしい音と声が溢れ出す…ドキドキ、わくわく、はらはら、しっとり、色とりどりの音と声を、皆様の耳と目でお楽しみください!
「ボッコちゃん」星新一/「Don't dream」岸本佐知子/「わが名はピーコ」犬丸りん/「レモン哀歌」高村光太郎/「モチモチの木」斉藤隆介
余談ですが、メンバーのうち、クラシックギターの宇高靖人さんは、「いちむじん」というやはりクラシックギターのデュオのメンバーでもあり、当方、たまたまCDを持っています。「あれま」という感じでした。
「智恵子抄」に限らず、光太郎の作品(散文なども含めて)、意外と朗読に向いています。光太郎本人は「内在律」という語を使いましたが、別に七五調などになっていなくとも、自然な言葉そのものの中にあるリズム感が、無意識のうちに均衡を保って表されています。だから黙読していても読みやすく、声に出して読めば一層その点に気付かされます。
朗読系の活動をされている皆さん、どんどん光太郎作品を取り上げていただきたいものです。
【折々の歌と句・光太郎】
わが友はめでたき秋の季節をば持ちて来しかな佐渡の国より
大正9年(1920) 光太郎38歳
与謝野鉄幹の新詩社同人で、光太郎に木彫「蝉」や、油絵「渡辺湖畔の娘道子像」などの制作を依頼した、佐渡島在住だった渡辺湖畔に贈った短歌です。
この年、湖畔の歌集『若き日の祈祷』が、光太郎の装幀・装画で刊行されています。